公開日 2023年09月25日
更新日 2023年10月05日
大字大新田の「白髭神社の大名行列」と、「白髭神社の神楽面」が新たに中津市の指定文化財となりました。
「白髭神社の大名行列」(市指定無形民俗文化財)は、隔年の秋の大祭で実施される行事です。伝承によれば、疱瘡除けの神として名高かった当社に参詣した藩主一行の行列を表すとも、明治維新後に大名行列用具一式が藩主より奉納されたことをきっかけに創始されたとも伝えられています。神輿を先導する形で、大名行列の仮装をした地域住民が様々な所作を繰り広げ、集落内を往復します。集落を7つの組に分け、それぞれの地域が、はさみ箱・弓・鉄砲・槍・長持といった道具を携えて行列を行うほか、ハグマ(毛槍)を投げて交換する所作は一番のみどころとなっています。長持の行列では「長持歌」と呼ばれる伝統的な歌も継承されているほか、祭礼を維持するための宮座も存在しています。
「白髭神社の神楽面」(市指定有形民俗文化財)は神社で発見された、神楽面14面、天冠1個からなります。神楽面のうちミサキ面の裏に文久元年(1861)の、天冠の箱に文久4年の墨書があります。江戸時代後期に制作されたと考えられる豊前神楽の面が一式そろっており、基準作として重要です。また、年代不詳ですが、湯立神楽に用いられたと考えられる旗も伝来しており、附として指定しました。
- 白髭神社の神楽面
- 白髭神社の大名行列
- 指定書交付式
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