平成28年度 中津市立中津市民病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
  8. 過去の病院指標
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1304 208 229 378 342 423 1078 1445 1287 254
当院では、60歳代から80歳代にかけて特に患者数が多くなっています。また0歳~9歳の患者数も多くなっていますが、これは当院が大分県より「地域周産期母子医療センター」の指定を受けており、新生児や乳幼児、小児の患者が多いことが当院の特色です。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130060xx97x00x 骨髄形成症候群 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 128 2.6 15.76 0.0% 78.2
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 59 20.3 16.83 0.0% 77.3
130080xx97x00x 再生不良性貧血 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 58 1.9 12.11 1.7% 81.9
130010xx97x0xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2なし 17 14.9 16.38 5.9% 81.2
130090xx97x0xx 貧血(その他)手術あり 手術・処置等2なし 16 4.3 11.25 6.3% 77.6
DPCの上位には、骨髄形成症候群、非ホジキンリンパ腫(悪性リンパ腫)、再生不良性貧血、急性白血病等の血液疾患が上位に上がっていますが、糖尿病・原発性アルドステロン病・クッシング症候群等、内分泌系の疾患についても幅広く治療を行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆肝炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定期副傷病なし 77 9.1 11.06 2.6% 77.6
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)その他の手術あり 手術・処置等2なし 73 14.0 11.74 4.1% 77.5
060100xx01xx0x 短手3(内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術2cm未満) 62 2.4 2.72 0.0% 68.3
060300xx97100x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。)その他の手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 32 13.4 14.29 0.0% 71.4
060050xx99x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 28 10.3 10.33 14.3 77.1
消化器内科では、胆管結石・胆管炎等に対し、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)を使用して治療・検査を行っています。また肝臓癌については、RFA(経皮的ラジオ波焼灼療法)・TACE(肝動脈化学塞栓術)・PEIT(経皮的アルコール注入療法)等、患者さんの病状に応じた治療を行っています。その他、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・大腸ポリープ等、消化器疾患全般に幅広く対応しています。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 120 3.1 3.06 2.5% 69.1
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 75 5.9 4.71 4.0% 68.6
050140xx99x00x 高血圧性疾患 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 68 17.1 9.30 11.8% 81.3
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 44 17.0 17.95 11.4% 85.2
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置2なし 定義副傷病なし 43 14.2 13.02 4.7% 69.2
循環器内科では主に急性心筋梗塞や狭心症等、冠動脈の疾患に対し、心臓カテーテル検査・治療を積極的に行っています。また洞不全症候群(SSS)や房室ブロック等の不整脈に対し、ペースメーカー移植術も行っています。その他、高血圧・心不全等、循環器疾患全般にも幅広く対応しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満)手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 220 7.1 5.79 0.9% 4.0
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)定義副傷病なし 138 6.8 6.02 0.0% 1.0
150010xxxxx0xx ウィルス性腸炎 手術 処置等2なし 97 4.9 5.50 0.0% 3.4
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 87 7.3 6.42 0.0% 4.1
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2なし 81 4.6 3.95 0.0% 2.2
当院は、大分県より「地域周産期母子医療センター」の指定を受けており、複数の小児科専門医が連携し新生児・乳幼児・小児の様々な疾患に対し治療・検査を行っています。主な疾患としては、肺炎、急性気管支炎、気管支喘息等の呼吸器系疾患やウイルス性腸炎等、消化器系疾患が多い傾向にあります。また新生児の疾患については、NICU(新生児集中治療室)やGCU(回復治療室)等で専門スタッフが治療に当たります。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x002xxxx 短手3(腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(15歳以上) 73 6.0 4.97 2.7% 68.1
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし  63 11.3 4.64 3.2% 60.3
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術等 53 7.1 6.82 0.0% 57.1
090010xx99x6xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 42 10.7 4.56 2.4% 62.0
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 定義副傷病なし 29 4.6 4.48 0.0% 66.6
当院は、「地域がん診療連携拠点病院」に指定されており、5大がん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝臓がん)をはじめとした様々な”がん”に対し、手術療法・化学療法(抗がん剤治療)・放射線治療等を組み合わせた集学的治療を積極的に行っています。その他、鼠径ヘルニア・胆嚢結石・急性虫垂炎等消化器外科全般にも幅広く対応しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 重症度等1 19 16.0 16.54 52.6% 70.7
010040x099x00x 非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)手術なし 手術・処置2なし 定義副傷病なし 19.35
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病1あり 重症度等1  18.76
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 手術・処置等2なし 6.38
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下腫以外)(JCS10以上)手術なし 手術・処置2なし 定義副傷病なし 22.05
脳神経外科では、脳梗塞の件数が最も多くなっています。脳梗塞の転院率が52.6%と高いのは、早期にリハビリテーションが充実した医療機関に転院をして頂くためです。その他、脳出血、くも膜下出血、頭部外傷等、脳神経外科疾患全般に対応できる体制を整えています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 91 10.5 12.35 0.0% 72.5
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 70 16.5 12.73 1.4% 71.6
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし  41 12.7 14.83 4.9% 74.4
040040xx9908xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置1なし 手術・処置等28あり 20 11.5 12.01 0.0% 70.5
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 10.5 9.14 0.0% 60.4
呼吸器外科では、5大がん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝臓がん)の中で、特に”肺がん”に対し、手術療法・化学療法(抗がん剤治療)・放射線治療等を組み合わせた集学的治療を積極的に行っています。上位疾患5位のうち、4位迄が”肺がん”に関連した治療となっていますが、その他、肺のう胞・気胸・縦隔腫瘍・中皮腫等、呼吸器外科領域の治療も行っています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎 吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 22 3.4 8.87 22.7% 70.4
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 21 4.0 3.34 0.0% 64.4
050161xx9900xx 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 15 16.7 18.27 33.3% 65.4
180040xx01x0xx 手術・処置等の合併症内シャンとまたは外シャント設置術等 手術・処置等2なし 15 3.4 12.65 26.7% 68.5
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤、大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。)腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)手術・処置等21あり 10 26.7 21.94 0.0% 74.2
心臓血管外科では、慢性腎不全の患者さんに対して「透析用シャントの作製」や下肢静脈瘤に対し「大伏在静脈抜去術」等の治療が上位に上がっていますが、人工心肺装置を使用した「心臓弁置換術」や「冠動脈バイパス術」、大動脈瘤に対する「人工血管置換術」等にも十分に対応できる体制を整えています。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060150xx02xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 11 13.5 9.91 0.0% 10.3
060160x102xxxx 短手3(腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(6歳以上15歳未満)) 2.89
060160x102xxxx 短手3(腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(3歳以上6歳未満)) 2.89
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 3.29
060150xx99xx0x 虫垂炎 手術なし 定義副傷病なし 6.91
全体的に件数自体は少ないですが、急性虫垂炎・鼠径ヘルニア・停留精巣等に対し、外科的治療を行っています。また小児外科手術を行える医療機関は非常に少なく当院の特色の一つです。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 28 8.6 7.85 0.0% 76.9
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置1なし 定義副傷病なし 27 9.5 5.83 0.0% 69.0
110080xx991xxx 短手3(前立腺針生検法) 24 3.0 2.68 0.0% 71.3
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病なし 21 14.5 12.43 4.8% 77.7
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 20 9.8 9.98 5.0% 75.4
泌尿器科では、膀胱がん・前立腺がん・腎臓がん等、いわゆる泌尿器系の”がん”に対し、手術療法・化学療法(抗がん剤治療)・放射線治療等を組み合わせた集学的治療を積極的に行っています。その他、尿路結石や急性腎盂腎炎、尿路感染症等、泌尿器科の疾患全般に幅広く対応しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx99xxxx 胎児および胎児付属物の異常 手術なし 84 2.2 6.86 0.0% 30.6
120180xx01xxxx 胎児および胎児付属物の異常 子宮全摘術等  66 10.8 9.88 0.0% 32.9
120260xx99xxxx 分娩の異常 手術なし 49 1.2 4.78 2.0% 29.9
120260xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 47 10.7 9.77 0.0% 47.6
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 46 23.1 20.79 13.0% 30.9
当院は、大分県より「地域周産期母子医療センター」の指定を受けており、産婦人科の専門医が、妊娠・分娩・産褥等、周産期に関わる疾患や合併症に対し、治療を行っています。また婦人科系の”がん”や子宮筋腫・卵巣腫瘍等、婦人科系疾患全般に対応できる体制を整えています。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 短手3(内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術2cm未満) 11 4.1 2.72 0.0% 57.5
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(持続性を含む。)その他の手術あり 手術・処置等2なし 11.74
03001xxx99x4xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 14.13
060100xx01xx0x 短手3(内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術2cm以上) 2.72
090010xx99x2xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等22あり 30.85
放射線科は、CT・MRI等の画像診断や放射線治療等、他の診療科をサポートすることが多い診療科であるため、直接の患者数自体はあまり多くありませんが、内視鏡的大腸ポリープ切除や肝臓がんに対し、TACE(肝動脈化学塞栓術)等を行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 23 11 8 26 7 16 2 13
大腸癌 21 38 39 49 16 82 2 8
乳癌 47 52 39 35 5 38 2 17
肺癌 66 16 35 117 23 41 2 7
肝癌 6 24 11 21 13 120 2 6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院では5大がんの初発件数(StageⅠ~StageⅣ+不明)は肺がんが最も多く257件、乳がんの178件、大腸がん163件、胃がん・肝臓がんの75件の順位となっています。また再発件数では、肝臓がんが最も多く120件、大腸がん82件、肺がん41件、乳がん38件、胃がん16件となっています。
当院は平成23年4月1日より、「地域がん診療連携拠点病院」に指定されており、上記5大がんをはじめとした様々な”がん”に対し積極的な治療を行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 109 9.9 45.6
中等症 70 15.1 77.2
重症 14 18.3 78.4
超重症 6 15.8 80.8
不明
成人の市中肺炎患者(日常生活のしていた方が発症する肺炎)では、軽症・中等症・重症と重症度が高くなるにつれて患者さんの平均年齢が高くなり、平均在院日数が伸びています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - 13 3.0 75.6 15.4
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 -
I63$ 脳梗塞 - 59 18.4 76.4 50.8
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> -
I679 脳血管疾患,詳細不明 -
脳梗塞の患者さんは、平均年齢76.4歳で平均在院日数は18.4日となっています。転院率50.8%と高いのは、充実したリハビリテーションを受けるために、リハビリテーションに特化している医療機関等に転院をして頂くケースが多いためです。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 115 2.2 13.5 5.5% 76.8
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 72 1.9 11.2 1.4% 76.6
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(直径2センチメートル未満) 64 0.2 2.2 0.0% 68.6
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 33 1.5 9.8 0.0% 72.2
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 28 1.3 16.2 0.0% 73.8
消化器内科では、胆管結石・胆管炎・膵臓がん等で胆汁の流れが悪くなった患者さんに対し、内視鏡的胆道ステント留置術を行ったり、胆管結石等に対し、内視鏡的乳頭切開術を行い、症状の緩和を図ります。また肝臓がんに対しては、血管塞栓術により”がん”に繋がっている血管を塞栓し治療を行います。また食道静脈瘤に対しては、内視鏡的食道静脈瘤結紮術を行い治療します。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 94 0.4 7.5 7.3% 69.9
K5491 経皮的冠動脈ステント(急性心筋梗塞) 38 0.0 15.2 5.3% 67.9
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 21 2.8 11.7 4.8% 81.0
K597-2 ペースメーカー交換術
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症)
循環器内科では、主に狭心症等に対する経皮的冠動脈ステント留置術が94件と最も多く、次に急性心筋梗塞に対する経皮的冠動脈ステント留置術38件が続いています。洞不全症候群や房室ブロック等の不整脈に対しては、ペースメーカー移植術やペースメーカー交換術等を行っています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 92 1.7 5.8 0.0% 58.4
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 76 1.8 4.4 2.6% 68.4
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 28 5.4 14.2 3.6% 74.8
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 21 2.4 14.1 0.0% 71.0
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)(胸筋切除を併施しない) 20 1.8 23.3 0.0% 65.9
外科では、胆嚢結石(胆嚢炎)に対する、腹腔鏡下胆嚢摘出術が92件と最も多く、次に鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術が76件となっています。3位~5位は悪性腫瘍の手術が続いており、結腸がんに対する腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術28件、胃がんに対する腹腔鏡下胃切除術21件、乳がんに対する乳腺悪性腫瘍手術20件となっています。全般的に腹腔鏡を利用した手術を多く行っているため、患者さんの体への負担が少なく、入院期間も比較的短い傾向にあります。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内)
K1742 水頭症手術(シャント手術)
K1781 脳血管内手術(一箇所)
K1641 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜外)
脳神経外科では、慢性硬膜下血腫に対し、局所麻酔下に穿頭術(頭に穴をあける)を施行し、血腫内容を洗浄除去する、「慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術」が最も多く、次に脳出血に対する、「頭蓋内血腫除去術」、水頭症に対する「水頭症手術(シャント手術)」の順に多い傾向にあります。その他、大腿部の太い動脈(太ももの付け根部分)からカテーテルを挿入し、脳動脈瘤や脳動静脈奇形の治療を行う、「脳血管内手術」も行っています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 42 3.0 15.0 0.0% 72.0
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 18 2.6 11.7 0.0% 73.2
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 17 4.5 7.7 0.0% 29.2
K5143 肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える)
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他)
呼吸器外科では、主に肺がんに対し、状況に応じて胸腔鏡補助下や開胸で手術を行います。その他、肺のう胞や気胸に対する手術や縦隔腫瘍に対する手術等、呼吸器外科領域全般の外科的治療を幅広く行っています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 32 0.2 1.9 25.0% 69.5
K617-2 大伏在静脈抜去術 21 0.9 2.1 0.0% 64.4
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 10 3.0 9.5 10.0% 72.9
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術
K6171 下肢静脈瘤手術(抜去切除術)
心臓血管外科では、人工透析用の内シャント設置術が32件と多く、次に下肢静脈瘤に対する大伏在静脈抜去術21件、下肢の動脈等に対する血管移植術、バイパス術が10件となっています。現時点ではまだ件数は少ないですが、人工心肺装置を用いた、心臓の弁疾患に対する弁置換術や冠動脈疾患に対する、冠動脈バイパス術、大動脈瘤に対する人工血管置換術等も行える体制を整えています。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 16 1.0 1.0 0.0% 5.6
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの)
K836 停留精巣固定術
K6335 鼠径ヘルニア手術
K637-2 経皮的腹腔膿瘍ドレナージ術
小児を対象とした腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術、腹腔鏡虫垂切除術、停留精巣固定術、(開腹)鼠径ヘルニア手術等の外科的治療を行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 65 2.1 14.8 10.3% 70.5
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 47 1.5 7.5 0.0% 76.1
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 34 3.5 14.1 3.8% 76.9
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 25 1.3 7.9 0.0% 70.9
K783-3 経尿道的尿管ステント抜去術 21 2.1 11.7 0.0% 72.6
泌尿器科では、尿管結石・尿管狭窄等による水腎症に対して行う、「経尿道的尿管ステント留置術」が最も多く、膀胱がんに対する「経尿道的膀胱悪性腫瘍手術」、前立腺肥大症に対する「経尿道的前立腺手術」、尿管結石等を取り除く、「経尿道的尿路結石除去術」の順に多い傾向にあります。その他、腎臓がん、尿管がん等の泌尿器科領域の悪性腫瘍に対し外科的治療を行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 62 5.7 7.9 0.0% 33.0
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) 60 2.1 8.6 4.3% 49.7
K877 子宮全摘術 55 2.1 8.7 0.0% 50.3
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 41 2.9 8.0 0.0% 32.1
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔境) 26 1.7 5.2 0.0% 33.8
産婦人科では、産科に関連する予定帝王切開術62件、緊急帝王切開術41件等、ハイリスクの分娩に対し365日24時間体制で対応できる体制を整えています。その他、子宮がん、卵巣がん等の悪性腫瘍の手術や子宮筋腫、卵巣腫瘍等の婦人科系疾患に対し、外科的治療を行っています。
放射線科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(直径2センチメートル未満) 11 0.6 2.5 0.0% 57.5
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他)
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(直径2センチメートル以上)
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)
K697-31ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(2cm以内)(その他)
放射線科では、内視鏡を使用した胃ポリープや大腸ポリープ等の切除を行っている他、肝蔵がんに対する血管塞栓術(腫瘍を栄養する肝動脈内に抗がん剤と塞栓物質を注入し,栄養動脈を塞栓する治療)やラジオ波焼灼療法(超音波で観察しながら、皮膚を通して電極針を腫瘍の中心に挿入し、ラジオ波という電流を通電させ、針の周囲に熱を発生させ、腫瘍を壊死させる治療)等を行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 7 0.10%
異なる 33 0.47%
180010 敗血症 同一 18 0.26%
異なる 9 0.13%
180035 その他の真菌感染症 同一 2 0.03%
異なる 0 0.00%
180040 手術・処置等の合併症 同一 42 0.60%
異なる 0 0.00%
当院では、DIC(播種性血管内凝固症候群)の発生率は、入院の契機と同一のケースで0.10%、異なる(入院後に発症する等)ケースで0.47%となっています。また敗血症では、入院の契機と同一のケースで0.26%、異なる(入院後に発症する等)ケースで0.13%となっていますが、全般的にそれほど発生率は高くありません。
手術処置の合併症についても、入院契機と同一のケースで0.60%と発生率はそれほど高くありません。
更新履歴
2017年9月25日
新規公開