病院紹介

院長あいさつ

 中津市民病院は開設以来、約20年余りが経過しました。平成12年に旧国立中津病院の移譲をうけ、現在の病院に新築移転し、24万人医療圏唯一の公的基幹病院として着実に成長を遂げてきました。その後、さらなる病院機能の充実が必要となり、平成29年10月より新病棟・リハビリ棟の増築工事に着手し、約1年3か月の工事期間を経て、まさに平成から令和へ新しい元号に変わる年に新たなスタートをきることになりました。

 当院は、小児・周産期疾患、癌をはじめとする生活習慣病、心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患を重点医療とし、救急医療にも力を入れていますが、今回の増築によって緩和医療、化学療法、リハビリの機能が充実します。癌は日本人の死因で最も多い病気であり、「中津で緩和ケアを受けたい」という市民の声が少なくありません。緩和ケアセンターは 「もしも地域の患者さんが人生の終末期を迎えた時、故郷で最後までその人らしい生活ができるように!」という思いをこめて新設しました。職員とともに心を尽くして、優しさと温もりとを併せ持つ施設を創りたいと考えています。また、これからの社会では働きながら外来で抗癌剤治療を受ける患者さんが増加しますので、様々なニーズに適合できるように従来の外来治療室から個室病棟が隣接した化学療法センターへと拡充しました。その他、がんの手術や心・血管病の治療をうけた患者さんに対して、早期の社会復帰を支援するリハビリテーションルームを開設します。多目的ホールはスペースを十分にとっており、災害時の患者受け入れや市民公開講座などにも活用したいと考えています。

 一方、平成31年4月より、新しい診療科として、心臓血管外科、歯科口腔外科に続いて腎臓内科を開設しました。高齢者社会では加齢とともに腎機能が低下するため、今後ますます慢性腎臓病の患者が増加すると予想されています。慢性腎臓病は末期腎不全や心血管疾患のリスクでもありますので、腎臓内科の新設によって市民への啓蒙が広がり、行政を含めた中津市全体で早期発見や進展予防対策を考える契機になることを願っています。

 このように地方の一自治体病院で、高度医療、救急、リハビリ、緩和まで整備された施設は類をみないといっても過言ではありません。今後ますます進展する高齢化に備えて、患者さんの生活を支援する地域包括ケアシステムの構築が進められています。当院は地域の医療機関との連携と役割分担をさらに深めつつ、急性期医療を必要とする患者さんをスムーズに受け入れるとともに、早期社会復帰や緩和ケアに必要な医療をシームレスに提供できる体制を整備していきたいと考えています。職員一同、「県北地域に住む方が医療で困ることのないようにしたい」という思いで取り組んでいます。今後も住民の皆様に満足して頂けるような病院を目指していく所存ですので、何卒、ご支援、ご鞭撻をよろしくお願いします。

令和元年6月