中津干潟

公開日 2015年04月08日

更新日 2016年08月17日

 福岡県および大分県側の周防灘には、福岡県北九州市から大分県豊後高田市に至るまでの海岸線に大小の多くの干潟があります。そのうち中津市の海岸部には、「中津干潟」と呼ばれ、特にその中でも、大新田や東浜には多様な底成動物が生息する干潟が広がり、全国的にも数少なくなっている砂泥質干潟を形成しています。

 中津干潟には、絶滅危惧種のズグロカモメが越冬し、春秋の渡りの時期には多くのシギやチドリがやってきます。また、生きた化石といわれるカブトガニや、絶滅が心配されるアオギス、ナメクジウオなどの生息地となっています。

 「水辺に遊ぶ会」(代表:足利由紀子)の調査報告書「中津干潟レポート2003」では、干潟で確認されている生物は、482種、そのうち絶滅が心配されている生物が約166種あり、実に34%が希少種という数字を見ても、中津干潟の自然環境の貴重性が分かると思います。

 このように、中津干潟には絶滅が心配される生動物がたくさん生息しており、“日本の内湾生態系最後の楽園”と言えます。そして、営々と保全されてきて現在に至る“生きている化石的な干潟”とも言えます。

中津干潟の様子
中津干潟の様子

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