女性の健康づくり

公開日 2026年04月09日

更新日 2026年04月17日

女性の健康は、女性ホルモンの状況がライフステージごとに劇的に変化するという特性があります。その特性に注目した取り組みが始まっています。

女性の心と体は思春期や更年期など年齢を問わず悩みは様々です。女性ホルモンの働きや変化を理解し、健康な毎日を過ごしましょう!

女性ホルモンとは

ホルモンには、主に卵巣で作られるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。

女性ホルモンについて

エストロゲン
子宮内膜を増殖させて妊娠の準備をする

  • 乳房を発達させて女性らしい体をつくる
  • 自律神経を安定させる
  • 骨量を保持する
  • コレステロールのバランスを整える
  • 肌のつややハリを保つ

プロゲステロン
妊娠の成立に向けて、子宮の働きを調整する

  • 乳腺の発達を促す
  • 体温を上げる
  • 食欲を増進させる
  • 体内に水分をキープする
  • 眠くなる
  • イライラしやすくなるなど、気分を不安定にする

女性のライフステージのホルモン分泌量と健康課題

女性はライフステージによってかかりやすい病気が違い、女性ホルモンの影響を大きく受けることがわかります。下の図の横軸は女性の年齢、縦軸は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量を表しています。その中にライフイベントや罹りやすい病気や症状などを配置しています。

現代女性は、妊娠・出産の機会が減っているため、月経回数は昭和初期に比べて9倍~10倍に増加しています。そのため思春期から性成熟期にかけて、月経痛、PMS、子宮内膜症、子宮筋腫といった月経や女性ホルモンの分泌が多いことによる病気や症状が増えていると言われています。
更年期になると、女性ホルモンの減少による症状が多くなります。日常生活に影響を及ぼすような「更年期障害」ほどではないけれど、肩こり、ホットフラッシュ、動悸、睡眠障害など、更年期による様々な不調を感じる人は多いです。さらに更年期以降は、生活習慣病、骨粗しょう症や認知症など、男性より女性がかかりやすくなる病気があります。

※引用:働く女性の心と体の応援サイト(厚生労働省)

ライフステージごとの健康づくりのポイントと検診

思春期(10歳頃〜18歳頃)

 こどもから大人へ心身ともに変化する移行期間です。女性ホルモンの分泌が急増・変動し、心と体のバランスが不安定な時期です。女性ホルモンについて正しい知識を知り、健康的な生活習慣を身につけましょう。

プレコンセプションケア
 性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めた将来設計や将来の健康を考えて健康管理を行う取り組みです。詳細は次のリンクへ。

プレコンセプションケアをご存知ですか?(中津市)

思春期の健康づくりのポイント

食事
栄養・エネルギーの需要が人生で最も高い時期です。極端な食事制限は月経異常や貧血、将来の骨粗鬆症や不妊の原因となるため、痩せ過ぎず、朝食を抜かずにしっかりエネルギー摂取しましょう。

食生活スタートブック[PDF:6.39MB] 出典:大分県食品・生活衛生課

特に不足しやすい栄養素

  • 鉄分(レバー、赤身肉、ほうれん草):月経開始により貧血になりやすいため。
  • カルシウム(牛乳、ヨーグルト、小魚):骨密度が最大になる時期であるため。

運動
10代は一生分の骨量を蓄える時期であるため、思春期の運動は、将来の骨粗鬆症予防に不可欠です。
アクティブガイド2023 こども版[PDF:6.37MB] 出典:厚生労働省

女性にとって、月経などによるホルモンの変動はスポーツを行う上でのコンディションやパフォーマンスに大きな影響を与える問題です。
スポーツ女子のからだの気がかり解決BOOK[PDF:3.62MB] 出典:日本体育大学

女性特有の予防接種を受けましょう

HPV(子宮頸がん予防)ワクチンの接種の助成も行っています。HPVワクチンは子宮頸がんの原因となる、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンで、小学6年生から高校1年生までの女性を対象に接種が行われています。
詳しくは、HPVワクチン(中津市)をご覧ください。

性成熟期〜更年期(18歳頃〜閉経の前後5年頃)

女性ホルモンの分泌が安定し、生殖機能が最も成熟している期間です。ホルモンバランスの影響を受けやすく子宮筋腫などの特有の疾患や心身の不調が出やすい期間でもあります。また、就職、結婚、出産など様々なライフイベントにより生活や環境が大きく変化します。普段から自身の健康に関心をもち、定期的に健診を受けたり、気になる症状があれば、産婦人科等を受診しましょう。

性成熟期〜更年期の健康づくりのポイント

食事
女性ホルモンを整えるためには、規則正しい生活や1日3食バランスのよい食事をすることが重要です。バランスのよい食事とは、主食・主菜・副菜を組み合わせた一汁三菜の食事を指します。

食事バランスガイド[PDF:1.63MB] 出典:農林水産省

更年期におすすめの栄養素

  • 大豆製品(イソフラボン):豆腐・納豆・豆乳・味噌 など
    大豆イソフラボンは、女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きを持ち、ホルモンの減少による不調をやわらげます。
  • 緑黄色野菜(ビタミン・抗酸化成分):ブロッコリー、小松菜、にんじん、かぼちゃ など
    抗酸化作用のあるビタミンC・Eやβカロテンが細胞の老化を軽減し、自律神経や血流のバランスを整える助けになります。
  • 乳製品・小魚(カルシウム):ヨーグルト、チーズ、しらす、ひじき など
    骨密度の低下を防ぐカルシウムは、更年期に欠かせない栄養素です。神経の興奮を抑える効果もあります。
  • たんぱく質(ホルモンの材料):鶏肉、鮭、卵、大豆製品
    たんぱく質は、体の土台作りに不可欠です。特に魚に含まれるEPA・DHAは、気分の安定にも影響を与えるとされています。
  • 発酵食品(腸内環境を整える):ヨーグルト、味噌、ぬか漬け、甘酒 など
    腸内環境の改善は、自律神経のバランスや免疫力の向上につながります。「腸は第二の脳」とも言われており、心の不安定さにも影響します。
  • ナッツ類(ビタミンE・ミネラル):アーモンド、くるみ、ごま など
    血行を促進し、冷えや肩こり、頭痛などをやわらげる働きが期待できます。

運動
更年期症状をやわらげたり、生活習慣病を予防する効果があります。運動時間は1日あたり30~60分程度行い、1週間の合計が140~160分になるように行います。

 アクティブガイド2023 成人版[PDF:7.62MB] 出典:厚生労働省

女性特有の健診(検診)や予防接種を受けましょう

  • 乳がんは女性のがん罹患率1位です。検診受診し、早期発見・早期治療することが重要です。中津市では30歳以上の女性を対象に乳がん検診を行なっています。
  • 子宮頸がんは20歳代から罹る女性が増え始め、40歳代でピークを迎えます。初期段階ではほとんど症状がなく、進行すると命にも関わるようながんです。
  • 中津市では20歳以上の女性を対象に子宮頸がん検診を行っています。

子宮頸がん・乳がん検診は医療機関でも受けることができます。受診する際には受診票が必要です。受診票の発行は指定医療機関受診票発行フォーム(中津市)をご覧ください。

検診メニュー
検診名 対象者 検診内容 料金
乳がん検診 30歳以上

・30歳代、40歳以上の奇数年齢
乳房超音波検査(エコー)

・40歳以上の偶数年齢
マンモグラフィー検査

1,000円
子宮頸がん検診 20歳以上 子宮頸部の細胞診、内診 1,000円

※対象年齢は年度年齢です。

  • 更年期症状と、甲状腺の疾患による症状は似ています。中津市の健診では甲状腺ホルモン(TSH・FT4)の検査を受けることができます。
  • 40・45・50・55・60・65・70歳の方は骨粗鬆症の検査(中津市)を受診できます。

地域の公民館や健診機関、医療機関で受診することができます。

令和8年健診日程表(中津市)[PDF:4.5MB]をご覧ください。

  • 大人の風しん抗体検査及び予防接種の費用の一部助成が受けられます。

詳しくは 大人の風しん抗体検査及び予防接種費用の一部助成(中津市)をご覧ください。

老年期(65歳頃〜)

女性ホルモンの分泌が大幅に低下し、骨密度低下(骨粗鬆症)、生活習慣病などのリスクが高まります。
加齢によって筋肉量、筋力、身体機能の低下がみられることをサルコペニア(加齢性筋肉減弱症)といいます。また、「筋力の低下、歩行速度の低下、易疲労性、体重減少」のうち、3つ以上該当する場合をフレイルといいます。そのため、老年期には適切な運動を行い、筋肉量の増大や筋力強化、身体機能の向上を図ることはサルコペニアやフレイルを予防し、健康寿命を延ばすことにつながります。

老年期の健康づくりのポイント

食事
加齢に伴い食が細くなり、慢性的な栄養不足になることがあります。また、消化・吸収の衰えから、高齢者は気づかぬうちに低栄養になり、免疫力が低下し、病気に対する抵抗力が弱まります。食事でしっかりエネルギーを蓄えて体力と免疫力をつけましょう。

老年期におすすめの栄養素

骨密度低下を防ぐためにカルシウム(乳製品・小魚など)、ビタミンD(魚・きのこ類)を摂取するように心がけましょう。

食べて元気にフレイル予防[PDF:1.49MB] 出典:厚生労働省

運動
サルコペニアやフレイルで低下する歩行能力の改善には、ウォーキングではなく筋肉量を増加させるレジスタンス運動が必要であるとされています。高齢者は週2回のレジスタンス運動を行うことで筋肉量の増加が望めるとされています。骨粗鬆症を防ぐためには骨と骨をつなぐ筋肉を大きくすることで骨に対して負荷をかけることが重要です。

レジスタンス運動
自分の体重やゴム製チューブダンベルなどで負荷をかける動きを繰り返し行う運動です。

簡単に行える運動4種を紹介します。各運動はゆっくりと10回ずつ行いましょう。

椅子スクワット

1.椅子スクワット

大腿四頭筋や大臀筋を鍛えることができます。

足は肩幅に開き、椅子からゆっくりと立ち上がり、ゆっくりと腰を下ろします。膝の負担を軽くするために股関節を曲げることを意識します。視線は前を見ましょう。

壁たて伏せ

2.腕立て伏せ

主に上腕三頭筋や体幹(前面部)を鍛えることができます。

肩幅より広めに手を床につき、膝を床につけます。頭から膝まで一直線の状態を保ったまま肘を曲げて上体を下ろし、肘を伸ばして元の姿勢に戻ります。

かかと上げ

3.かかと上げ

下腿三頭筋や大臀筋を鍛えます。

 足を肩幅に開き、膝は伸ばしたまま踵を上げて5秒静止してから下ろします。立位が不安定な場合は椅子の背などに手を添えて行いましょう。

ももあげ

4.もも上げ:腹筋や腸腰筋を鍛えます。

 背もたれから背中を離して椅子に座り、お腹に力を入れて片方のももを上に上げます。座面から太ももの裏が離れるように上げてから下ろします。これを左右交互に行います。

参加型教室への参加
外出することで気分転換になり、日光を浴びてビタミンD生成を促進し、骨をサポートします。
中津市では地域の公民館で運動教室を行っています。地域運動教室に参加しませんか?(中津市)

女性特有の健診(検診)を受けましょう

相談窓口のご紹介

女性相談支援センター(全国共通ダイヤル:#8778)

3月1日~8日は「女性の健康週間」です

厚生労働省では、毎年3月1日から3月8日までを「女性の健康週間」と定めています。女性が自らの健康に目を向け、自らが健康づくりを実践できるよう支援する女性の健康づくりに取り組んでいます。

〜令和7年度女性の健康づくり週間〜知ろう。支えよう。女性の健康(厚生労働省)

お問い合わせ

地域医療対策課
住所:〒871-8501 大分県中津市豊田町14番地3
TEL:0979-62-9211
FAX:0979-24-2342

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