公開日 2026年04月30日
更新日 2026年04月30日
現在、海外における麻しんの流行が報告されており、日本国内においても麻しん患者数が増加しています。麻しんは感染力がきわめて強い感染症のため、注意が必要です。
麻しん(はしか)とは
麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症で、その感染力は非常に強く、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症します。
症状
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水、目の充血といった風邪のような症状が現れ2~3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発しんが出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、1,000人に1人程度の割合で脳炎が発症します。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。
感染経路
空気感染、飛まつ感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染し、その感染力は非常に強いと言われています。
周囲への感染可能期間は、発症日の1日前から解熱後3日間を経過するまでの期間で、発症前から感染力があります。
治療
特別な治療法は無く、対症療法が行われます。
予防と対策
手洗いやマスクだけでは、麻しんを予防することはできません。麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)により抗体を獲得することが最も有効な予防法です。
2回接種することによって、発症を防いだり、麻しんにかかったとしても肺炎や脳炎といった重い合併症のリスクを下げる効果が高くなります。さらに、周囲の方へ感染を広げてしまうリスクも下げることができます。
○予防接種法に基づく定期予防接種の対象の方は、無料で接種ができます。
- 第1期:1歳児(生後12か月から生後24か月未満)
- 第2期:5歳以上7歳未満で、小学校就学前の4月から3月31日までの1年間(年長児)
麻しん・風しん予防接種について
○定期予防接種の対象でない場合は、任意接種(有料)となります。
また、妊娠されている方は接種ができません。
○麻しんの罹患歴がなく、ワクチンを2回接種していない方は、予防接種を検討してください。
特に、医療・教育関係者や海外渡航の予定がある方は予防接種の検討をお願いします。
麻しんが疑われる場合の対応
流行地域への渡航歴のある方や麻しん患者との接触のあった方は、健康観察を十分に行い、麻しんを疑う症状(発熱、発疹、咳、鼻水、目の充血等)が現れた場合は、必ず事前に医療機関へ連絡し、麻しんの疑いがあることを伝えてください。医療機関へ移動の際には周囲の人への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用を可能な限り避け、医療機関の指示に従って受診してください。



