市長コラム~つなぐ~ 手をつなごう

公開日 2020年03月25日

 全国に市町村は1,700以上あります。各市町村は、独立して業務を行うのが原則ですが、仕事によっては、各自治体が別々に行うより、共同して処理したほうがサービスも向上し、経費もかからず効果的なものがあります。その一つとして、「九州周防灘地域定住自立圏」での共同の取り組みがあります。宇佐市、豊後高田市、豊前市、築上町、上毛町、そして中心市の中津市、6自治体が協力し合っています。

 例えば、市民病院で土日祝日や平日の時間外に小児患者を診察する「小児救急センタ―」や中小企業・個人事業者やその勤務者の福利厚生を図る「北部勤労者福祉サービスセンター」は、各自治体がお金を出し合い共同で住民サービスを実現させています。今年4月から、この定住自立圏に吉富町が加わります。地理的にも中津市街地に一番近く、買い物、通勤、通学など行き来は盛んで、電話の市外局番も同じです。昔から、両者の関係は深いのです。

 今回の加入により、豊前市と中津市間を走るコミュニティバスは吉富町の4つの停留所でも乗り降りでき便利になります。また、海側の広域道路ネットワークを考えると、大分県の県道は小祝まで龍王橋で既につながっています。今後、福岡県側で吉富町の道路が整備されれば、福岡・大分の両県事業で中津・吉富をつなぐ架橋建設も将来期待できます。

 これからは、自治体がすべての公共施設を建設するのではなく、互いに役割分担して定住自立圏内の住民が利用しあうことも考えていく時代になります。民間施設でも中津に新たにオープンする映画館も広域圏の人が訪れるでしょう。中心市として、この定住自立圏がしっかり機能し、互いの力が発揮され地方創生が図れるよう「連携」を強めます。

手をつなごう

(市報なかつ令和2年4月1日号掲載)

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