平成30年4月11日未明に発生いたしました、中津市耶馬溪町金吉地区山地崩壊災害から今年で5年を迎えました。
　この災害で受けた辛い経験を教訓とし、市民のみなさんとご一緒に更なる防災、減災意識の向上を図るため、市ではこの日を「4.11 中津市の防災を考える日」と定めております。

　発災当日となる本日、市関係者と共に現地に赴き、犠牲となられました6名の方々、災害復旧工事の不慮の事故により亡くなられた1名の方に、改めて心よりご冥福をお祈りして参りました。

　昨年は、福島県沖で発生した地震をはじめ、線状降水帯の発生による水害や、大型台風による風水害などの自然災害により、全国各地で大きな被害が出ております。
　中津市におきましても、7月19日の大雨時と9月18日の台風14号時には災害の危険性が高まったことにより、避難指示等の避難情報を発令し、早期避難の呼びかけを行って参りました。
　現在、災害は、いつどこで起こってもおかしくない状況であり、一人ひとりは勿論のこと、家庭や地域での日頃からの備えが非常に重要となります。

　このように激甚化する気象災害に対し、防災・減災意識のさらなる強化を図るため、本日午後には、地域防災に関わる各種団体の皆様と、市の幹部職員を対象とした、防災講演会を開催することとしております。

　出水期も近づいて参りました、今後も、安全・安心に暮らせるまちづくりに向け、皆さんで一緒になって取り組んでいきましょう。

令和5年4月11日

大分県中津市長　奥塚 正典