今年は冬季オリンピックやサッカーワールドカップの開催年です。スポーツ話題が盛り上がりそうです。
　スポーツがどうして人を引き付けるのか、やって楽しいからでしょう。日頃の地道な鍛錬が必要ですから、楽しくないと続きません。練習がきつくてもうやめたと思っても、次の日の練習に足が向く経験をした人も多いでしょう。また体を思い切り動かすことで、日常生活のいやなことを忘れ心を解放していく脱ストレス効果もあります。さらに競技を通じて多くの仲間ができます。最近は健康維持のためウォーキングを始める、またスポーツジムに通う人も増えています。
　一方、観ることを楽しむスポーツファンもたくさんいます。観て応援することで選手と同じ世界の中に入りこめるのもスポーツの魅力です。技量秀逸で超一流のスポーツ選手は、優れたパフォーマンスにより、観客を喜ばせ大きな感動を呼び起こします。他人も元気にし幸せな気持ちにさせるのですから、スポーツ好きの若人が仕事としてトッププレイヤーを目指すのもわかります。
　例えば、大リーグの大谷選手や山本選手。彼らのプレーは、試合がテレビで放映され、今やそのパフォーマンスが個々のファンの日常生活の一部になったかのように身近なものに感じられています。多くの人が二人の活躍を話題にし、まるで家族のような視線で応援しています。両選手ともプレッシャーをものともせず期待に応え存在価値を一段と高め、スポーツの持つ力を実証しています。
　「先づ獣身を成して後に人心を養う」は福澤諭吉の言葉。先生も体づくりが大切と居合を日課としました。中津では今年も慶應大学野球部が合宿、元ソフトバンクの和田毅さんの講演会もあります。やってよし観てよしのスポーツ、老若問わず健康づくりにご活用を。

（市報なかつ令和8年1月号掲載）