公開日 2026年06月04日
令和8年第2回定例市議会の開会にあたりまして、行政報告等を行います。
まず初めに、災害に強いまちづくりについてです。
令和6年12月より全面通行止めとなっていた「市道樋田中島線」、通称青の洞門につきましては、4月1日より歩行者に限り通行を再開しました。現在、車両通行の再開に向け、落石対策工事を行っております。
中津市では、4月11日を「中津市の防災を考える日」と定め、市民の意識向上を図っています。本年度は危機管理の専門家として、災害、救助、防犯、事故予防など幅広い分野で活動されている長谷川祐子氏を招き、危機管理に関する講習会を実施しました 。
また、将来の防災人材の育成を目的として、令和5年度よりジュニア防災リーダーの養成に取り組んでおり、これまで92名を認定し、今年度も8月以降、研修会と検定試験を実施予定です。このジュニア防災リーダーの1期生が、国土交通省の「土砂災害防止に関する作文」で優秀賞を受賞するといった嬉しいニュースがありました。
3月24日、山国川水系が大分県内で初めて「特定都市河川」に指定され、同日、国土交通省、大分県および山国川流域の2市1町の首長とともに、指定に関する確認書調印式を行いました。近年、気候変動による豪雨の頻発化に伴い、従来の堤防整備等のハード対策だけでは水害を防ぎきれなくなっていることから、国や自治体、住民などが一体となり、流域全体で取り組む「流域治水」を強力に進める目的で指定されたものです。今回の指定により、水害リスクを高めないための規制とともに、国、県と連携したハード・ソフト両面での水害対策をさらに加速してまいります。
その他、3月31日、災害時の対応力を高めるため、トイレカーを所有する6自治体と、相互派遣協定を締結したほか、4月14日には一般財団法人九州電気保安協会大分支部と、災害時の電気保安体制確立に向けた協定を結びました。さらに、5月24日には山国川で水防演習を実施し、本格的な出水期に備えた実践的な訓練を行うなど、各機関との連携による防災ネットワークの構築に努めています。
次に、上・下水道施設の整備についてです。
令和3年1月の寒波による水道の凍結・漏水被害を受け、加速化して事業を進めている三口浄水場の耐震化・更新事業ですが、配水池更新工事が完成し、3月11日から新しい配水池での運用を開始しました。貯水容量がこれまでの約2.2倍となり、今後は浄水機能の強化を図ります。
また、埼玉県八潮市で発生した下水道に起因する道路陥没事故を受け、「下水道管路の全国特別重点調査」を実施した結果、対象となった全ての箇所において、緊急に補修や対策を要する重大な異常や破損は確認されませんでした。今後も適正な維持管理に努めながら計画的に上・下水道施設の耐震化・更新を進め、市民の皆様が将来にわたり安心して暮らせるよう取り組んでまいります。
次に、物価高騰対策についてです。
食料品等の物価高騰により影響を受けている市民と市内事業者を支援するため、第8弾のプレミアム商品券を発行し、総額9億5,761万9,000円を販売しました。
また、中津市プレミアム商品券の発行にあわせて実施した住民税非課税世帯への1万円の給付金については、9,826世帯に給付しました。今後も、物価高騰の影響を注視し、必要な支援に取り組んでまいります。
次に、子育て支援についてです。
3月27日に、鶴居放課後児童クラブの新施設が完成しました。新しい施設は、2階建てで定員は90名です。本施設の整備により、1年生から6年生まで希望される方が安心して施設を利用できるようになります。
次に、多文化共生の推進についてです。
3月22日、「多文化共生スポーツ交流大会」が開催されました。当日は地域住民や高校生に加え、市内に在住・勤務する7カ国・約150人の外国人が参加し、サッカーを通じて親睦を深めました。
また、4月30日には、八面山交流施設野外音楽堂において、「ミャンマー水かけ祭り」が開催され、市内外から約300人のミャンマー人が集まりました。中津警察署による防犯や交通ルールの啓発活動が行われたほか、外国人総合相談センター、日本語教室、やさしい日本語による暮らしのガイドブックなど、本市の取組を紹介しました。
次に、カスタマーハラスメント防止に向けた取組についてです。
4月1日に「中津市カスタマーハラスメント防止条例」を施行し、本庁総務課に相談窓口を開設しました。今後もカスタマーハラスメントの防止に向け関係機関と連携し、人材育成や啓発活動など各種施策に取り組んでまいります。
次に、企業誘致の推進についてです。
令和8年3月以降、3件の立地表明がありました。
カネク大分株式会社は、わさびや柚子関連製品の生産を行っており、今回、省力化設備を導入します。投資額1億円、雇用者数5人、令和8年8月の操業開始予定です。
太陽インダストリー株式会社は、人工大理石製品等の製造を行っており、工程改善や生産性向上を目的に機械設備を増設します。投資額4,000万円、雇用者数5人、令和9年3月に操業開始予定です。
株式会社ユニポイントは、筆記具・化粧品部品を製造しており、受注拡大に対応するため、物流倉庫及び本社工場のバックアップ機能を有した倉庫兼第二工場を増設し、令和9年4月の操業開始予定です。
次に、産業支援についてです。
5月8日、ダイハツ九州アリーナにおいて「中津市企業合同就職説明会」を開催いたしました。当日は市内企業や学校等による65のブースを設け、市内外の高校生を中心に、大学生、一般求職者など450名の皆さまに参加いただきました。地元企業へ目を向けていただき、理解を一層深めていただくため、今後も企業の魅力発信と人材確保を支援してまいります。
次に、観光振興についてです。
新緑の時季に合わせて実施される、深耶馬溪のひさしもみじのライトアップ、青の洞門のネモフィラ畑、中津みなとふじまつりなどでは、訪れた多くの方々の目を楽しませました。
また、3月7日から5月17日までの間、日本遺産「やばはく2026春」が開催されました。全23種類の体験プログラムが実施され、延べ4,931人の方々が参加しました。今回は、山国神楽と玖珠町の古後神楽が合同で共演する特別公演などが、新しいプログラムとして実施されました。
4月10日、一般社団法人日本唐揚協会主催の「第17回からあげグランプリ授賞式」が中津市において開催されました。本授賞式は毎年東京で開催されていますが、令和7年度に中津市が行ったからあげプロジェクトの取組などに注目していただき、初の地方単独開催として「からあげの聖地中津」での開催となりました。
授賞式では総エントリー数400を超える中から、中津市内からは最高金賞2店舗を含めた7店舗の専門店が、5部門で延べ9個となる過去最多の賞を獲得しました。
また、同会場にて、本市と宇佐市による共同宣言「カラアゲプロジェクト」を発表しました。今後は、両市が連携して、からあげを通じた観光PRなどを展開していきます。
この他、大分県中津市と福岡県築上郡吉富町の県境を示す看板が、土木学会選奨土木遺産に認定されている「山国橋」、「山国大橋」の両橋に設置されました。この新しいシンボルは、かわまちづくり事業におけるサイクリングルートに設置されており、歩行者やサイクリストの新たな撮影スポットになることが期待されます。
次に、城下町のにぎわいづくりについてです。
3月以降、市補助金を活用した3店舗が相次いで営業を開始しました。京町では明治時代の町屋をリノベーションした一棟貸宿「kyuuka」が、新魚町ではレストラン「Vif」が、それぞれ営業を開始しました。どちらも、「城下町まち並み保全・魅力創出事業補助金」を活用し、築100年を超える古民家を改修したものです。また、「女性創業・起業支援補助金」を活用し、新魚町にて「cafe patisserie 橙和」が開店しました。今後も、城下町の歴史的な景観を活かしたにぎわいづくりと、地域の魅力創出に向けた支援を推進してまいります。
次に、平和に向けた取組についてです。
令和8年5月7日、八面山平和公園において「八面山平和公園慰霊式典」を執り行いました。令和6年に公園資産の寄附を受け、市主催として初めての開催となりました。これまで守り継がれてきた想いを引き継ぎ、日米両国の戦没者に対し謹んで哀悼の意を捧げました。今後も恒久平和の願いを次世代へ承継・発信してまいります。
次に、地域の活力向上に向けた取組についてです。
地域活性や関係人口の創出を目的に、中津市球団「中津あげあげフライヤーズ」として「九州移住ドラフト会議」に参加しました。野球に模した指名会議では、3名の選手を獲得し、地域おこし協力隊などと協働で「槻木カフェ」や日の出町商店街での「ラジオ体操」イベント、からあげ体操、おりがみ開発など様々な活動を行いました。2月21日に開催されたクライマックスシリーズでは、その活動成果が認められ優勝しました。今後も中津市を盛り上げる活動とPRを行ってまいります。
次に、子どもたちの教育環境の確保についてです。
3月29日、津民小学校の閉校式が行われ、152年の歴史に幕を下ろしました。記念行事では伝統の相撲大会を振り返る映像上映に加え、児童2名による書道パフォーマンスや太鼓演奏が披露され、出席された方々に深い感動を与えました。
本校の閉校は、児童数の減少を受け、地域の要望に基づき児童の教育環境を最優先に考慮したものです。今後も、子どもたちにとってより良い学びを提供できるよう、適切な教育環境の確保に努めてまいります。
次に、学びの里なかつの推進についてです。
5月から新たに「市民オンライン講座」をスタートしました。インターネット環境さえあれば、パソコンやスマートフォンから「いつでも」「どこでも」「誰でも」講座を受講できるサービスです。ビジネススキルや自己啓発、教養など幅広いジャンルにわたって講座が開設されており、新たな学びのスタイルとして、多くの学びの機会を提供してまいります。
また、2月25日から3月4日まで、大学日本一の東京医療保健大学女子バスケットボール部が中津市で合宿を行いました。「学びの里なかつ」推進の一環として、2月28日には、ダイハツ九州アリーナにて、同部監督で中津市出身の恩塚亨さんによるバスケットボール教室を開催しました。恩塚さんには、5月13日に中津中学校にて開かれたワクワク教室でもご講演いただき、スポーツ技術だけでなく、学ぶことや挑戦することの大切さをお話しいただきました。
次に、あらゆる主体との連携についてです。
令和7年度に大分大学と協働で行った集落調査では、本耶馬渓地域の18集落の持続可能性をデータで可視化しました。この分析結果を基に、地域の課題を「自分ごと」として捉えるワークショップ等を継続して行い、地域の特性に応じて、市と住民との共創による実効性のある取組を進めてまいります。
5月23日、一般社団法人福澤諭吉協会から依頼を受け、東京の交詢社にて記念講演を行いました。地方分権、国と地方自治体の関係、地方に住む幸せ感、ふるさと納税など幅広くお話をするとともに、福澤を生んだ学びの里なかつをPRしてまいりました。
以上をもちまして、報告を終わります。
議員の皆様方におかれましては、今後ともご指導ご協力いただきますようお願い申し上げます。



