中津デジタル美術館 熊谷九寿とその作品

公開日 2020年04月28日

更新日 2020年07月07日

中津の美術館

 中津市は、古くから文化芸術活動が盛んな土地です。藩政時代から、学問や芸術に力を入れてきました。そうした土壌があったからか、中津の美術は豊かに成長していきます。中津市では、そうした作家たちの作品を木村記念美術館等で収蔵しています。本ページでは、そうした中津市所蔵の美術作品をはじめ、中津市にある作品群を作家などとともに、紹介します。

熊谷九寿とその作品

熊谷九寿の写真

熊谷九寿1908(明治41)年~1993(平成5)年は中津市出身の洋画家です。 旧制中津中学在学時代に中津市の 自性寺大雅堂の書画を観て感動し、画家になる事を決意した熊谷は、卒業後 日活の京都撮影所で働きながら関西美術院で絵を学びました。昭和14(1939)年、 東京の銀座・資生堂画廊において初の個展を開いた後、昭和17(1942)年には国 画会会員となり、以後国画会展覧会に出品を続けました。戦後も個展・グ ループ展など発表の場を多く持ち、画集も4冊刊行しました。その作風は師と 仰いだ洋画家梅原龍三郎から「重厚・放胆・荘重」と評されたように、油絵 の重厚なマチエールと大胆な筆致を生かして身近な静物や眼に映る自然を描 き、一目で「熊谷だ」と観る側に訴える世界観を獲得しています。自然界の 変化する美しさ、厳しさ、優しさに対する感動、驚き、喜びを伝えるその作 画の根底には、日本人の自然に対する細やかな感覚が溢れています。
 生涯絵を描き続けた熊谷は、遺志として故 郷である中津市への作品の寄贈を希望しま した。その願いはかなえられ、平成5 (1993)年9月に中津市への作品の寄贈が決 まりました。デッサン2点を含む洋画73点は、 平成6(1994)年の「作品帰郷展」、平成11 (1999)年の「中津の洋画家たち 熊谷九 寿展」(ともに中津市主催、中津市立小幡 記念図書館研修室にて)などで観覧してい ただく機会を持った後、市の収蔵庫で保 存・管理されています。また、平成6 (1994)年にはご家族のご理解のもと熊谷 が使用したパレット・画材道具、イーゼル など制作環境の偲ばれる品々や書を寄贈し ていただきました。 中津市のコレクションは、戦前の画業 初期の頃の貴重な作品や国画会展覧会出品 作、ヨーロッパ旅行後の新しい画境を示す 記念碑的作品など、興味深い作品が含まれ ています。これら人生の節目を共にした作 品は、熊谷本人の思い入れが強く自身の傍 に最期まで置かれていたのかもしれません。 一人の画家の生涯を知る上で貴重なコレク ションと言えるでしょう。

年代別作品一覧

 

お問い合わせ

社会教育課・生涯学習推進室
住所:〒871-8501 大分県中津市豊田町14番地3
TEL:0979-22-4942
FAX:0979-22-1492

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